翻訳ソフト「本格翻訳9」の英日翻訳精度を比較

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筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているN社製翻訳ソフトというのは NEC/ソースネクスト社製の翻訳ソフト「本格翻訳」シリーズのことなのですが、筆者は現在、最新バージョンの「本格翻訳 9」という製品を使用しています。

この製品は入門レベルから中級レベルのユーザーを対象とする英日・日英翻訳ソフトで、市販の機械翻訳ソフトの中では最も低価格な製品です。


「本格翻訳9」シリーズの製品説明ページ


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今年の 3 月に筆者は旧バージョンの「本格翻訳 8」から最新バージョンの「本格翻訳 9」にバージョンアップしたので、新旧バージョン間の翻訳精度の変化について空いた時間に少しずつ調べてみました。

旧バージョン(本格翻訳 8)と新バージョン(本格翻訳 9)の和訳文での翻訳精度を比較してみましたので、その比較結果について簡単に書いてみます。


翻訳結果の比較作業では、事前に用意した 207 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較・評価しました(専門用語辞書は使いませんでした)。

その 207 文のうち、新旧共にまったく同じ翻訳結果になったのが 190 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 17 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 .... 190
翻訳品質同程度 ... 08
翻訳品質が改善 ... 09
翻訳品質が悪化 ... 00


17 文のうちの 8 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 8 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

「本格翻訳 9」は前のバージョンの「本格翻訳 8」の発売から約 3 年半ぶりの新バージョンです。その割には大きな変動がないように見えるかもしれませんが、前回の評価結果を鑑みると、ほぼ想定通りの結果と言えそうです。

特に、品質悪化がまったく見られなかったことは前回バージョンアップ時と同様の結果であり、従来通りの好結果が続いていると言っても良さそうです。少しずつではあるかもしれませんが、着実に改善されているように見えます。

他社の製品では、毎年新バージョンがリリースされるたびに翻訳結果が激変し、翻訳品質悪化の評価をせざるを得ない事例が目立つケースもあるので、それと比べればまだ優秀なほうです。


この製品には、他社の製品とは多少異なった特徴があります。対訳エディタの使い勝手や機能が今ひとつ不十分に感じる一方で、翻訳エンジンの精度は他社製の数万円クラスの製品と比較しても十分勝負できるレベルにあります。

翻訳精度が高いという意味ではありませんが、翻訳ソフト業界の最安値とも言える二千円台という実勢価格で購入可能で、翻訳ソフトとしてのコストパフォーマンスは高いと言って良いかと思います。低価格な製品だけに大規模な機能追加ができないのかもしれませんが(?)、それでもバージョンアップの度に翻訳精度が改善しているのは好感が持てます。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 190 文の中には質的に良い文も悪い文もすべて含まれており、不適切な訳出文もまだ多数見られます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

▼「本格翻訳」シリーズの翻訳例
http://www.aptransways.net/APN.htm


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at 14:36, kawa, 評価レポート

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翻訳ソフト「本格翻訳8」の英日翻訳精度を比較

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筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているN社製翻訳ソフトというのは NEC/ソースネクスト社製の翻訳ソフト「本格翻訳」シリーズのことなのですが、筆者は現在、最新バージョンの「本格翻訳 8」という製品を使用しています。

この製品は入門レベルから中級レベルのユーザーを対象とする英日・日英翻訳ソフトで、市販の機械翻訳ソフトの中では最も低価格な製品です。


「本格翻訳8」のメーカー説明ページ


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一昨年の 12 月に筆者は「本格翻訳 7」から最新バージョンの「本格翻訳 8」にバージョンアップし、これまで新旧バージョン間の翻訳精度の変化について空いた時間に少しずつ調べていました。

その作業が終わり次第このブログで結果をレポートする予定だったのですが、約 1 年半が経過してようやく結果が出ましたので、この記事で報告させていただきます(…と言うほど大げさな結果ではないのですが)。

当初の予定よりもかなり遅くなりましたが、旧バージョン(本格翻訳 7)と新バージョン(本格翻訳 8)の翻訳精度(和訳文)の比較結果について書きます。


翻訳結果の比較作業では、事前に用意した 164 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較・評価しました(専門用語辞書は使いませんでした)。

その 164 文のうち、新旧共にまったく同じ翻訳結果になったのが 155 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 9 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 .... 155
翻訳品質同程度 ... 04
翻訳品質が改善 ... 05
翻訳品質が悪化 ... 00


9 文のうちの 4 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 4 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

「本格翻訳 8」は前のバージョンの「本格翻訳 7」から約 2 年ぶりの新バージョンなのですが、その割には大きな変動がないという印象があります。「本格翻訳 6」から「本格翻訳 7」へのバージョンアップ時にはもう少し大きな変化が見られたと記憶しているので、筆者の感想としては、ちょっと意外でした。

ただ、品質悪化がまったく見られなかったことは前回バージョンアップ時と同様の結果であり、その点は従来通りの好結果が続いていると言って良いかもしれません。

他社の製品では、毎年新バージョンがリリースされるたびに翻訳結果が激変し、翻訳品質悪化の評価をせざるを得ない事例が目立つケースもあるので、それと比べればまだマシなのかもしれません。


この製品には、他社の製品とは多少異なった特徴があります。それは、対訳エディタの使い勝手や機能が今ひとつ不十分に感じる一方で、翻訳エンジンの精度は他社製の数万円クラスの製品と比較しても十分に勝負できるレベルにあることです。

実勢価格で千円台から二千円台というのは翻訳ソフト業界の最安値とも言える価格で、翻訳ソフトとしてのコストパフォーマンスは高いと言って良いかと思います。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 155 文の中には質的に良い文も悪い文もすべて含まれており、不適切な訳出文もまだ多数見られます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

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at 21:51, kawa, 評価レポート

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「コリャ英和!一発翻訳 2013 for Win」の翻訳精度比較

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筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているL社製翻訳ソフトというのはロゴヴィスタ社製の翻訳ソフトのことなのですが、筆者は現在、ロゴヴィスタ社製翻訳ソフトとして「コリャ英和!一発翻訳 2013 for Win」という製品を使用しています。

この製品は入門レベルから中級レベルのユーザーを対象とする英日・日英翻訳ソフトで、ロゴヴィスタ社製翻訳ソフトの主力製品となっています。


「コリャ英和!一発翻訳 2013 for Win」シリーズのメーカー説明ページ


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昨年の 6 月に筆者は「コリャ英和!一発翻訳 2012 for Win」から最新バージョンの「コリャ英和!一発翻訳 2013 for Win」にバージョンアップし、これまで新旧バージョン間の翻訳精度の変化について空いた時間に少しずつ調べていました。

その作業が終わり次第このブログで結果をレポートする予定だったのですが、ついに 1 年が経過してしまい、次の最新バージョンである「コリャ英和!一発翻訳 2014 for Win」の発売時期が来てしまいました。

先月(5月)末になって急遽、作業時間を確保して翻訳精度の比較作業を終えたので、かなり遅くはなりましたが、旧バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2012 for Win)と新バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2013 for Win)の翻訳精度(和訳文)の比較結果について書いてみます。

翻訳結果の比較作業では、事前に用意した 157 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較・評価しました(専門用語辞書は使いませんでした)。

その 157 文のうち、新旧共にまったく同じ翻訳結果になったのが 88 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 69 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 88
翻訳品質同程度 ... 48
翻訳品質が改善 ... 06
翻訳品質が悪化 ... 15


翻訳結果に違いが見られた 69 文のうちの 48 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したか訳語の訳出優先度を変更したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 48 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

「翻訳品質悪化」の数値が「翻訳品質改善」の数値を大きく上回ったという点で、今回のこの結果は筆者の予想よりも悪かったと言えます。2012 版より悪い結果が出てしまいましたが、2011 版ほどひどくはなかったとも言えます(2011 版の結果は評価作業開始以来最悪だったので)。

いずれにしても、原文(英文)が同じでもバージョンが変わると訳出文が毎回大きく変動するのがロゴヴィスタ社の特徴です。一部の無料翻訳サイトで「統計的機械翻訳」という手法を採用する翻訳サイト(Google 翻訳など)ではわずか 2〜3 週間の間に翻訳結果がコロコロ変化することがありますが、構文解析中心の翻訳手法を採用しているパッケージ版の翻訳ソフトの中でこれほど大きな変動を見ることは他社の製品ではなかなかないように思います。

それだけ毎年試行錯誤や品質改善の努力が繰り返されていると推測することもできますが、その努力が裏目に出なければいいのですが…???。


(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 88 文の中には質的に良い文も悪い文もすべて含まれており、不適切な訳出文も多数見られます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います(2013 版と 2014 版の比較作業についても、早めに進めたいと思います)。


[See Also]

▼「コリャ英和!一発翻訳」シリーズの翻訳例
http://www.aptransways.net/APL.htm


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at 22:26, kawa, 評価レポート

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「コリャ英和!一発翻訳 2012 for Win」の翻訳精度比較

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筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているL社製翻訳ソフトというのは、ロゴヴィスタ社製の翻訳ソフトのことです。

筆者は現在、ロゴヴィスタ社製翻訳ソフトとして「コリャ英和!一発翻訳 2012 for Win」という製品を使用しています。

この製品は入門レベルから中級レベルのユーザーを対象とする英日・日英翻訳ソフトで、ロゴヴィスタ社製翻訳ソフトの主力製品となっています。


▼「コリャ英和!一発翻訳 2012 for Win」のサイト
http://www.logovista.co.jp/LVERP/shop/ItemDetail.aspx?contents_code=LVKIWX12W


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昨年の 6 月に筆者は「コリャ英和!一発翻訳 2011 for Win」から最新バージョンの「コリャ英和!一発翻訳 2012 for Win」にバージョンアップしたのですが、これまで新旧バージョン間の翻訳精度の変化について調べていませんでした。

年が明けた今頃になってようやくその翻訳精度を調べる時間を確保できたので、ちょっと遅くはなりましたが、旧バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2011 for Win)と新バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2012 for Win)の翻訳結果(和訳文)を比較してみました。その比較結果について簡単に書いてみます。

翻訳結果の比較では、事前に用意した 133 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較・評価しました(専門用語辞書は使いませんでした)。

その 133 文のうち、新旧共にまったく同じ翻訳結果になったのが 66 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 67 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 66
翻訳品質同程度 ... 54
翻訳品質が改善 ... 08
翻訳品質が悪化 ... 05


翻訳結果に違いが見られた 67 文のうちの 54 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したか訳語の訳出優先度を変更したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 54 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

前回、2010年6月に「コリャ英和!一発翻訳 2010 for Win」と「コリャ英和!一発翻訳 2011 for Win」の比較・評価作業を行ったときは、2011 版の「翻訳品質悪化」が多くて驚いたことがあったのですが、今回はそれを取り戻すような結果が出てきました。ある程度予想はしていましたが、ほぼ予想どおりの結果になったと言えるかもしれません。

「翻訳品質改善」の数値が「翻訳品質悪化」の数値を上回ったことは良かったのですが、ちょっと気になることにも気付きました。「翻訳品質改善」 8 件のうちの 4 件か 5 件は、前回の 2011 版で悪化した翻訳結果がその前の 2010 版あるいはそれ以前のバージョンと同じ翻訳結果に戻ることによる改善だと言えます。

つまり、1 年前に低下した品質が 2 年以上前の状態に戻ることで今回の改善につながっている訳出文がいくらかありそうだということです。また、「翻訳品質同程度」の訳出文の中にも、2010 版以前の翻訳結果に戻ったものが相当数あります。まあ、辞書をチューニングいていく課程でこういうことも起こるのかもしれません。

過去のバージョンで記録を残した翻訳結果のどれよりも大幅に良くなった訳出文も 3 件ぐらいはありましたので、引き続き今後の改善に期待したいと思います。

「翻訳品質同程度」の数値が毎年大きいのもロゴヴィスタ社の特徴です。これは、品質面での違いは小さくても訳出される訳語が毎年激しく変化していることを意味していますので、それだけ試行錯誤が毎年繰り返されていると推測することもできます。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 66 文の中には質的に良い文も悪い文もすべて含まれており、不適切な訳出文もまだ多数見られます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

▼「コリャ英和!一発翻訳」シリーズの翻訳例
http://www.aptransways.net/APL.htm


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at 13:10, kawa, 評価レポート

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「本格翻訳 7」を購入

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筆者はこれまで「本格翻訳 6」を使用していたのですが、先日、最新バージョンの「本格翻訳 7」にバージョンアップしました。

この新バージョンでは、最新翻訳エンジンを搭載して翻訳精度を向上した上に、新たに PDF ファイルの翻訳と Microsoft Office 2010 に対応しているようです。


▼「本格翻訳 7」のサイト
http://www.sourcenext.com/titles/use/119450/?i=com_top






翻訳ソフトをバージョンアップまたは買い換えたときの筆者の恒例行事として、旧バージョン(本格翻訳 6)と新バージョン(本格翻訳 7)の翻訳結果(和訳文)を比較してみましたので、その比較結果について簡単に書いておきます。

翻訳結果の比較では、事前に用意した 116 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較してみました(専門辞書は使いませんでした)。

その 116 文のうち、新旧共にまったく同じ翻訳結果になったのが 96 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 20 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 96
翻訳品質同程度 ... 11
翻訳品質が改善 ... 09
翻訳品質が悪化 ... 00


20 文のうちの 11 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 11 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

今回は約 2 年半ぶりの新バージョン発売だったわけですが、まあまあそれなりの結果と言えるかもしれません。筆者としては、品質改善が 5〜6 個程度で品質悪化も 1 つか 2 つぐらいはあるだろうと予想していましたので、今回のこの結果は筆者の予想を上回っていました。

品質悪化がまったく見られなかったことも良かったのですが、品質改善 9 文の中には、構文解釈上の改善例もいくつか見られ、精度改善の努力が続けられていることを確認できる内容でした。

また、発表されている基本辞書の語数が前バージョンと同じ語数になっていますが、多少の辞書増強も行われているようです。前バージョンでは翻訳できなかった単語や複合語が新バージョンでは適訳語に翻訳できるようになっている事例を複数確認できました。

この製品を使っていていつも思うことがあります。それは、対訳エディタの使い勝手や機能が今ひとつ不十分に感じる一方で、翻訳精度は他社製の数万円クラスの製品と比較しても十分に勝負できるレベルにあることです。

3,990 円という標準価格は翻訳ソフト業界の最安値とも言える価格で、翻訳ソフトとしてのコストパフォーマンスは高いと言って良いかと思います。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 96 文の中には質的に良い文も悪い文もすべて含まれており、不適切な訳出文もまだ多数見られます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

▼「本格翻訳」シリーズの翻訳例
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at 12:58, kawa, 評価レポート

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「コリャ英和!一発翻訳 2011 for Win」を購入

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筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているL社製翻訳ソフトというのは、ロゴヴィスタ社製の翻訳ソフトのことです。

筆者はこれまで「コリャ英和!一発翻訳 2010 for Win」を使用していたのですが、つい最近、最新バージョンの「コリャ英和!一発翻訳 2011 for Win」にバージョンアップしました。

この製品は入門レベルから中級レベルのユーザーを対象とする英日・日英翻訳ソフトで、ロゴヴィスタ社製翻訳ソフトの主力製品となっています。

今回の新バージョンでは特に大きな新機能は見あたりませんが、翻訳エディタの「3画面モード」がこの製品では新しいと言えるかもしれません。翻訳辞書は前バージョンより 11 万語アップして、495 万語(英日286万語、日英209万語)となったようです。

「コリャ英和!一発翻訳 2011 for Win」の製品案内


 


翻訳ソフトをバージョンアップまたは買い換えたときの筆者の恒例行事として、旧バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2010 for Win)と新バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2011 for Win)の翻訳結果(和訳文)を比較してみましたので、その比較結果について簡単に書いておきます。

翻訳結果の比較では、事前に用意した 107 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較してみました。

その 107 文のうち、まったく同じ翻訳結果になったのが 45 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 62 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 45
翻訳品質同程度 ... 42
翻訳品質が改善 ... 05
翻訳品質が悪化 ... 15


62 文のうちの 42 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 42 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

今回のこの結果は、筆者にとってまったくの予想外でした。「翻訳品質悪化」が 15 文あることも残念ですが、翻訳結果に変化が見られた文が全体の半分以上であったことも驚きです。

昨年の 7 月にも旧バージョンの購入時にほぼ同様の評価作業を行いましたが、今回のような激変は見られませんでした。

詳しい原因はよくわかりませんが、基本辞書の中の各訳語の優先順位が今回は大幅に変更されたのかもしれません(それ以外の原因もあるかもしれませんが?)。

筆者が評価に使っている例文は理科系の例文や報道記事からの引用が多いのですが、ひょっとして文化系の例文を増やせばもう少し好結果になるのかも・・・???。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 45 文の中には、質的に良い文も悪い文もすべて含まれます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


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at 19:57, kawa, 評価レポート

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「翻訳スタジオ LE 2010 for Windows」を購入

筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているC社製翻訳ソフトというのは、クロスランゲージ社製の翻訳ソフトのことです。

筆者はこれまで「翻訳スタジオ LE 2009 for Windows」を使用していたのですが、つい最近、最新バージョンの「翻訳スタジオ LE 2010 for Windows」にバージョンアップしました。

この製品は、プロの翻訳者向け英日・日英翻訳ソフト「PC Transer シリーズ」の下位バージョンで、PC Transer シリーズの主要機能を継承した製品です。

今回の新バージョンでは、細かな機能追加がいくつか行われているようですが、たぶん「メール翻訳」機能が今回の機能追加の目玉だろうと思います。筆者の場合、メールの内容を翻訳ソフトにかけることがない上に、筆者が使用しているメールソフトには対応していないので、この新機能を使うことはなさそうです。

下位バージョンとしては既に十分な機能を備えた製品なので、機能追加よりも翻訳精度向上に力を注いでいただければありがたいというのが筆者の正直な気持ちです。


「翻訳スタジオ LE 2010 for Windows」の製品概要

  


翻訳ソフトをバージョンアップまたは買い換えたときの筆者の恒例行事として、旧バージョン(翻訳スタジオ LE 2009)と新バージョン(翻訳スタジオ LE 2010)の翻訳結果(和訳文)を比較してみましたので、その比較結果についても簡単に書いておきます。

翻訳結果の比較では、事前に用意した 92 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較してみました。

その 92 文のうち、まったく同じ翻訳結果になったのが 87 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 5 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 87
翻訳品質同程度 ... 04
翻訳品質が改善 ... 01
翻訳品質が悪化 ... 00


5 文のうちの 4 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 4 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

もう少し変化があるのではないかと思っていましたが、今回は筆者の予想を少し下回る結果になったようです。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 87 文の中には、質的に良い文も悪い文もすべて含まれます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

▼「翻訳スタジオ LE」シリーズの翻訳例
http://www.aptransways.net/APC.htm


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at 12:42, kawa, 評価レポート

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「コリャ英和!一発翻訳 2010 for Win」を購入

筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているL社製翻訳ソフトというのは、ロゴヴィスタ社製の翻訳ソフトのことです。

筆者はこれまで「コリャ英和!一発翻訳 2009 for Win」を使用していたのですが、つい最近、最新バージョンの「コリャ英和!一発翻訳 2010 for Win」にバージョンアップしました。

この製品は入門レベルから中級レベルのユーザーを対象とする英日・日英翻訳ソフトで、ロゴヴィスタ社製翻訳ソフトの主力製品となっています。

今回のバージョンアップの目玉は、たぶん単語の意味だけを表示させる「訳振りモード」機能の追加だろうと思います。他社製品では以前からよく見かける機能なので特に目新しいものではありませんが、機械翻訳による不自然な訳文ではなく文を構成する訳語だけが表示されるので、原文の概要だけ見当が付けばよい場合などに便利な機能です。

6 月に発売された製品は配布メディアが USB メモリになっていますが、どうやら 7 月末には CD-ROM 版も追加発売されるようです。

「コリャ英和!一発翻訳 2010 for Win」の機能説明


 


翻訳ソフトをバージョンアップまたは買い換えたときの筆者の恒例行事として、旧バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2009 for Win)と新バージョン(コリャ英和!一発翻訳 2010 for Win)の翻訳結果(和訳文)を比較してみましたので、その比較結果についても簡単に書いておきます。

翻訳結果の比較では、事前に用意した 77 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較してみました。

その 77 文のうち、まったく同じ翻訳結果になったのが 59 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 18 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 59
翻訳品質同程度 ... 13
翻訳品質が改善 ... 03
翻訳品質が悪化 ... 02


18 文のうちの 13 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 13 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

今回のこの結果は、ほぼ筆者の予想通りでした。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 59 文の中には、質的に良い文も悪い文もすべて含まれます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

▼「コリャ英和!一発翻訳」シリーズの翻訳例
http://www.aptransways.net/APL.htm


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at 19:24, kawa, 評価レポート

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「The翻訳 2009 ビジネス」を購入

筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているT社製翻訳ソフトというのは、東芝ソリューション社製の翻訳ソフトのことです。

筆者はこれまで「The翻訳 2008 ビジネス」を使用していたのですが、つい最近、最新バージョンの「The翻訳 2009 ビジネス」にバージョンアップしました。

この製品は一般ビジネス向けの英日・日英翻訳ソフトで、「The翻訳シリーズ」の中では中位の製品に相当します。一般ビジネス向けのビジネス版の他に、プロ向けのプレミアム版でも新バージョンが発売されています(2009年2月20日発売)。

今回のバージョンアップの目玉は、たぶんプレミアム版に新規搭載された「用例ベース自動翻訳」という機能だろうと思います。ビジネス版では辞書や用例の増強以外の機能追加はあまりないのではないかと思っていたのですが、購入してインストールしてみたところ、細かな部分ではありますが、表示の色分けやメニューの構成がわかりやすくなっていたり、新たに「WEB 検索機能」が搭載されたようです。


「The翻訳 2009 ビジネス」の特長

「The翻訳 2009 プレミアム」の特長

 


翻訳ソフトをバージョンアップまたは買い換えたときの筆者の恒例行事として、旧バージョン(The翻訳 2008 ビジネス)と新バージョン(The翻訳 2009 ビジネス)の翻訳結果(和訳文)を比較してみましたので、その比較結果についても簡単に書いておきます。

翻訳結果の比較では、事前に用意した 65 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較してみました。

その 65 文のうち、まったく同じ翻訳結果になったのが 55 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 10 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 55
翻訳品質同程度 ... 03
翻訳品質が改善 ... 07
翻訳品質が悪化 ... 00


10 文のうちの 3 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断した文です。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 3 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

今回のこの結果は、筆者の予想を少し上回りました。
筆者の予想では、「翻訳品質同程度」がもう少し多くて、その分「翻訳品質改善」がもう少し少ない数値になると予想していましたので、予想以上の好結果だったと言えそうです。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 55 文の中には、質的に良い文も悪い文もすべて含まれます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

▼「The翻訳」シリーズの翻訳例
http://www.aptransways.net/APT.htm


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at 13:18, kawa, 評価レポート

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「翻訳スタジオ LE 2009 for Windows」を購入

筆者のサイト (http://www.aptransways.net/) やメルマガに書いているC社製翻訳ソフトというのは、クロスランゲージ社製の翻訳ソフトのことです。

筆者はこれまで「翻訳スタジオ LE 2008 plus for Windows」を使用していたのですが、つい最近、最新バージョンの「翻訳スタジオ LE 2009 for Windows」にバージョンアップしました。

この製品は、プロの翻訳者向け英日・日英翻訳ソフト「Transer シリーズ」の下位バージョンで、Transer シリーズの主要機能を継承した製品です。

今回の新バージョンでは、翻訳エディタ内で WEB と連動してキーワード検索を実行できる「WEB 検索機能」などの新機能が搭載されました。他にもキャプチャ翻訳やワンポイント翻訳と呼ばれる機能も新たに追加されたようですが、たぶん「WEB 検索機能」が今回の機能追加の目玉だろうと思います。

早速この新機能を使ってみたのですが、翻訳エディタの一番下にある検索ボックスにキーワードを入力して(翻訳ペイン内の単語をクリックして貼り付けることも可能)検索を実行すると、Google などの検索エンジンによる検索結果や「英辞郎 on the Web」による検索結果が翻訳ペイン上にブラウザ表示されます。

別途ブラウザを起動して検索する必要がないので、なかなか便利そうです。


「翻訳スタジオ LE 2009 for Windows」の製品概要

 


翻訳ソフトをバージョンアップまたは買い換えたときの筆者の恒例行事として、旧バージョン(翻訳スタジオ LE 2008 for Windows)と新バージョン(翻訳スタジオ LE 2009 for Windows)の翻訳結果(和訳文)を比較してみましたので、その比較結果についても簡単に書いておきます。

翻訳結果の比較では、事前に用意した 64 種類の英文を初期設定で翻訳させて、旧バージョンの翻訳結果と比較してみました。

その 64 文のうち、まったく同じ翻訳結果になったのが 57 文で、翻訳結果に違いが見られたものが残りの 7 文でした。

翻訳結果の内訳は、以下のような感じです。

同じ翻訳結果 ..... 57
翻訳品質同程度 ... 05
翻訳品質が改善 ... 02
翻訳品質が悪化 ... 00


7 文のうちの 5 文で「翻訳品質同程度」となっているのは、単語の訳語が別の訳語に変わった程度で、訳出文の品質に大きな違いはないと判断したからです。これはたぶん辞書を増強したことによる変化だと思われます。訳語が変化することで翻訳品質が向上することもありますが、この 5 文についてはそれほど大幅な品質向上ではないだろうと判断しました。

今回のこの結果は、ほぼ予想どおりでした。
この製品は旧バージョンの発売から新バージョンの発売までの間隔がたしか 10 ヶ月ぐらいしかありませんでしたので、翻訳品質にあまり大きな変化はないだろうと思っていました。それでも「翻訳品質改善」が 2 文あり、「翻訳品質悪化」が 0 だったことは良かったと思います。

(注: 新旧バージョンで同じ翻訳結果になった 57 文の中には、質的に良い文も悪い文もすべて含まれます。)

今後も、テスト用例文の数を増やしながらこの比較テストを続けてみたいと思います。


[See Also]

▼「翻訳スタジオ LE」シリーズの翻訳例
http://www.aptransways.net/APC.htm


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英日翻訳ソフト活用サイト − AP Transways
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at 12:41, kawa, 評価レポート

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